東京対談 #6 ビム・ボワイエさん

東京対談

あなたに会えてよかった。

2007年1月3日(水)

#6 ビム・ボワイエさん


コピーライター
(2006年秋に来日 *現在はオランダ在住)

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僕は決して日本人に
なろうなんて思っていない。


あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします。  
さて、2007年亥年の一発目のインタビューは、オランダから来たナイスガイ、ビム・ボワイエさんです。「日本語を勉強するために日本に来たのではない。習得した日本語を試すために日本に来たのだ」そう言い切るビムさんの経験は、我々日本人にとっても示唆に富んでいます。特に語学への取り組み方や異文化での生活に対する態度は、正しく「国際人」のそれです。
我々がビムさんから学ぶところは非常に多いと感じた、そんな有意義なインタビューでした。

*インタビュー@ドトールコーヒーショップ渋谷井の頭通り店


English



腕試しで来た日本。

初めて日本に来たのは、2004年の春です。今回で、日本は4回目です。
小さい頃は、日本のマンガを読んでいました。あと黒澤明の映画などでも日本語を学びました。日本語って響きが面白くて、中国語や広東語よりも簡単だと思いました。それで日本語の勉強を4年前に本格的に始めたんです。日本語学校に通いましたが、それまでにも少し日本語をかじっていた僕にとっては、正直言って少し物足りなかったですね。
2002年に大学を卒業しましたが、当時は同時多発テロの関係で経済が落ち込み、自分の意に沿わない仕事しかできませんでした。だから僕は仕事を辞めたかった。いっそのこと全て投げ出して、どこかへ行きたかったんです。
そこで、日本に行くことを思いつきました。日本に行って、実際に自分が話せるかどうか試そうと思った。教室の外ではなかなか日本語を話すチャンスがなかったですから。それで日本に3ヶ月滞在しました。日本語を学ぶために日本に来たのではなく、日本語を勉強したから日本に来たんです。
初めて日本に来た時は人に道を尋ねることができたし、その他にもいろいろ聞いたりすることもできました。ただその時は、僕は外人向けのゲストハウスに滞在していて、そこではだいたい英語を話していました。唯一近所の韓国人の人とは日本語で話していましたけどね。今はたくさんの日本人の知り合いがいるから、日本にいる時は基本的に日本語でOKです。メールの読み書きも全部日本語です。


日本人には、もっとはっきり意見を言ってほしい。

日本人はオランダ人よりも礼儀正しいです。あと人々はお店の前でキチンと列を作って並びます。お店の店員さんも、応対がとても丁寧です。
でも一方で、多くの人が、自分が本当に思っていること、考えていることを言わないですね。
僕の友人の女の子と、彼女の友達とでサングラスを買いに言った時のことです。僕の友人は、何でもズバッというタイプですが、その子の友達は、温和な人でした。僕はあるサングラスを手に取って、「これ、どうかな?」と、彼女の友達に聞きました。その人は「いいね」と言ったんですが、僕の友人に同じように尋ねたら「やめときなさい!」と言われました。僕の友人の友人は、もしかしたら本当にそのサングラスがいいと思ったのかもしれません。でも、世界で一番変なサングラスでも、その人は「いいね」と言ったかもしれない。なぜなら僕の気を悪くしたくないからです。でも、もしそのサングラスをかけたまま街を歩いて、人がみんな「なんだあのサングラス?」なんて思ったら、そっちの方が気分が悪いですよね。     
オランダでは人はもっとはっきりと「それ良くない」って言います。たまにカチンとくることもありますが、でも結局は良いことなんです。


「アンタの客は僕だ。だから僕と話してくれ!」

僕がお店に彼女あるいはほかの日本人と行って何か買うと、店員は僕とじゃなくて、連れの日本人と話しますね。
札幌に彼女と行ったときのことなんですが、あるお店で三脚を買いました。そして店員に、そのお店では使えないポイントカードを渡してしまいました。でもその店員は「これ違いますよ」って彼女に言ったんです。
僕は日本語を勉強してきたし、しかもアンタの客は僕だ、だから彼女ではなく僕と話してくれ!って思いました。僕は日本人じゃない、だから日本語が話せない、と思われたんでしょう。それが時にイヤに思うことでした。


マックやスタバだけじゃもったいない。

僕は元来、見知らぬものに対しても気持ちをオープンにできるんです。あと日本語も少し知っていましたから、今までの日本での滞在は楽しかったですね。
僕はその国にいて、その国の文化の中に身を置くのが好きなんです。だからただの外国人ではいたくない。その国の文化の一部になろうと考えるんです。
もし皆さんが日本に来たら、日本の文化を肌で感じてください。そして、日本文化から生まれたものを試してみてください。マクドナルドやスターバックスだけで済ませてしまってはもったいないです。なるべく多くの「日本」を体験してみてください。そして日本人と、日本について話してみてください。
でも、皆さんの中にある文化遺産は忘れずに意識し続けてください。僕は決して日本人になろうとしているのではありません。ただ日本文化に適応しようとしているだけですから。

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ビムさんにとって、東京って何ですか?

東京は僕の第2の故郷になりつつあります。

東京にも慣れ、たくさんのことも知りました。東京の空気にも馴染んできました。
ここでの立ち振る舞い方も分かってきました。

東京は母国から遠く離れてますが、僕の故郷です。




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